折句三昧

土地を讃め 神を讃め よすがしるべの 折句うた

窓外に旧き友らを見つ去りつ

 

山陽新幹線 新山口駅

 昔を偲ぶ

しば見てん八尋の基地のまぐわしき地の元名こそ小郡とよべ
426. しばみてん やひろのきちの まぐわしき ちのもとなこそ おごおりとよべ
  ばみて   
  ひろのきちの
まぐ わしき
  のもとなこそ
   おごおりとよべ
「しんやまぐち」
 

 

半月を二刻にたたむのぞみ旅

 

東海道新幹線 始発 東京駅

 言祝く

うむがしや世は置き去りに来しの果て心はさきがけ疾きめかざるや
425. うむがしや よはおきざりに きしのはて うらはさきがけ ときめかざるや
 むがしや
 はおきざりに
 しのはて
 らはさきがけ
 きめかざるや
「とうきよう」
 

あめみまの果つれば哀し男之水門

すめら兄 五瀬命

 誓ふ

いづる日に連ぬるなれば背におえと宣らせ果てつる尊兄なれ
424. いづるひに つらぬるなれば せにおえと のらせはてつる みことあになれ
   づるひに
   らぬるなれば
   におえと
   らせはてつる
みこと あになれ
「いつせのみこと」
 

彼が手の金鵄や末も暗みけり

鳥見の豪族 長髄彦

 誓ふ

孫枝しも拗ねては黄泉にながさるる仇のはじめの鳥見の長なれ
423. ひこえしも すねてはよみに ながさるる あだのはじめの とみのおさなれ
ひこ えしも
すね てはよみに
なが さるる
   あだのはじめの
   とみのおさなれ
「ながすねひこ」
 

香取なる経津主ふつにくすまざる

千葉県香取市 香取神宮

 経津主大神に奉る

愛しけめ禍厄祓えと研がれてし利剣の神の威姿のさびこそ
422. かなしけめ かやくばらえと とがれてし りけんのかみの いしのさびこそ
かな しけ     
  やくばらえと
  がれてし
  けんのかみの
いし のさびこそ
「かとり」「かなめいし」
 

鹿島なる武甕槌や猛みがちなる

茨城県鹿嶋市宮中 鹿島神宮

 武甕槌大神に奉る

神郡しろしめさるるますらおの鼎あげては名手なるらし
421. かみごおり しろしめさるる ますらおの かなえあげては めいしゅなるらし
   みごおり
   ろしめさるる
   すらおの
かな  えあげては
めいし ゅなるらし
「かしま」「かなめいし」
 

苫をもむ大な少なの波たびき

和歌山市加太 友ヶ島

 息長帯比売命に奉る

苫ひとつもがけば地祇の潮しるべ まさきくわたす比売や愛しと
420. とまひとつ もがけばちぎの しおしるべ まさきくわたす ひめやかなしと
  まひとつ
もが けばちぎの
  おしるべ
  さきくわたす
   ひめやかなしと
「ともがしま」