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折句三昧

土地を讃め 神を讃め よすがしるべの 折句うた

業界に盛衰あれど町の名はかわらず

山手線 代々木駅 学生の街 予備校の街

 偲び言祝く

学功をよく修めてや世に出むと暁闇に起つ夢の八衢
253. がくこうを よくおさめてや よにでむと ぎょうあんにたつ ゆめのやちまた
  がくこうを
 くおさめてや
 にでむと
 ょうあんにたつ
  ゆめのやちまた
「よよぎ」
 

色うせなば 夢におとなえ ねむ花児

山手線 五反田駅 ねむの木の庭

 言祝く

夏来なば暖紅の花や畳なわれ郷家に遠き眠の庭にも
252. なつきなば だんくのはなや たたなわれ ごうかにとおき ねむのにわにも
   つきなば
だん くのはなや
  たなわれ
  うかにとおき
   ねむのにわにも
「ごたんだ」
 

みのひとつ なくてみのりし うたごころ

山手線 日暮里駅 太田道灌

 言祝く

にわか雨にぽつとおぼゆる里下の縁 一枝の露の歌道に灌ぐと
251. にわかあめに ぽつとおぼゆる りかのえに いっしのつゆの かどうにそそぐと
  わかあめに
ぽつ とおぼゆる
  かのえに
   いっしのつゆの
   かどうにそそぐと
「につぽり」
 

花すこやかにして憂うる親心

筑豊電鉄 希望が丘高校前電停

 言祝く

卉木さえうつろう逢う魔が時に若子屋下につどう駆けて電車来
250. きぼくさえ うつろうおうま がときにわこ おくかにつどう かけてでんしゃこ
きぼ ぼくさ    
  つろうお   うま
  ときにわ   
  くかにつど  
  けてでんしゃ 
「きぼうがおか」「こうこうまえ」
 

幼帝もしばくつろぐや柳御所

鹿児島本線 大里駅(現門司駅) 御所神社

 慰む

出し風に斎垣こえゆく柳絮にそ君が魂つみ都路おくらむ
249. だしかぜに いかきこえゆく りゅうじょにそ きみがたまつみ みやこじおくらむ
 しかぜに
 かきこえゆく
 ゅうじょにそ
  きみがたまつみ
  みやこじおくらむ
「だいり」
 

薩摩さす軌条400粁

鹿児島本線 門司港駅

 言祝く

廻りの而後くくりゆく構廊に打ちたつ標そ零哩をのらす
248. もとおりの じごくくりゆく こうろうに うちたつしるべそ れいりをのらす
 とおりの
 ごくくりゆく
 うろうに
 ちたつしるべそ
  れいりをのらす
「もじこう」
 

緑青葺く海ぎわの重要文化財

鹿児島本線 門司港駅

 言祝く

モダンとう時宜にそぐわぬこしらえもうべみいれたる駅の旧さよ
247. もだんとう じぎにそぐわぬ こしらえも うべみいれたる えきのふるさよ
 だんとう
 ぎにそぐわぬ
 しらえも
 べみいれたる
  えきのふるさよ
「もじこう」