折句三昧

土地を讃め 神を讃め よすがしるべの 折句うた

子を思う杜の深さかはたた神

鹿児島県霧島市隼人町内 蛭児神社

 蛭子大神に奉る

はやつみこの土地に天降し幼籠ゆり うち生す杜そなげきなるらし
417. はやつみこの とちにあもりし ようこゆり うちむすもりそ なげきなるらし
  つみこの
  にあもりし
  こゆり
  むすもりそ
    なげきなるらし
「はやとちよううち」
 

天照らす日をたずさえし御杖代 行幸むすびぬ猿田の伊勢に

三重県伊勢市 神宮(伊勢神宮

 天照大御神に奉る

御往んじ御裳すそ濯ぐ姫の訪う伊勢やとこしく朝明ふりつむ
416. おんいんじ みもすそすすぐ ひめのとう いせやとこしく あさけふりつむ
おんい     んじ
みもすそすす  
ひめのと    
いせやとこしく
あさけふりつむ
「じんぐう」
 

貴ぶりに色さえてけむ空も海も

北九州市 洞海湾 くきのうみ

 息長帯比売命に奉る

熊人の清らの海よ祈み拝むうつくし比売に水もすずろぶ
415. くまひとの きよらのうみよ のみおがむ うつくしひめに みずもすずろぶ
 まひとの
 よらのうみよ
 みおがむ
 つくしひめに
 ずもすずろぶ
「くきのうみ」
 

えにしもよしも如何でかは 末の身おしむ 祖つ心

北九州市 洞海湾 くきのうみ

 熊鰐命に奉る

熊つ海のきのうをはるか見放くれば祖の水押しみ江にし葦みし
414. くまつみの きのうをはるか みさくれば おやのみおしみ えにしよしみし
   まつみの
きのう をはるか
   さくれば
    おやのみおしみ
    えにしよしみし
「くきのうみ」
 

大な柱少な柱と睦びあれ

千代田区外神田 神田神社神田明神

 大己貴命に奉る

上つ江戸は大吉なるや仁慈めす和らげの神まつりしあれば
413. かんつえどは だいきちなるや じんじめす やわらげのかみ まつりしあれば
かん  つえどは
   いきちなるや
じんじ めす
   わらげのかみ
    まつりしあれば
「かんだじんじや」
 

筑前国三惣社のひとつと伝わる

福岡県中間市中尾 惣社

 大己貴大神に奉る

なれむつぶ川べの山のおやしろも唐戸にゆずる己貴さまかも
412. なれむつぶ かわべのやまの おやしろも からとにゆずる なむちさまかも
 れむつぶ
 わべのやまの
 やしろも
 らとにゆずる
 むちさまかも
「なかお」
 

さかきたてて 上かがみ 中つるぎ 下たま 枝にかけて

日本書紀より 周芳 沙麼之浦(すわ さばのうら)

 熊鰐命に奉る

水尾なさば潮やととのうおのずから熊鰐やまつらうすめらかしこみ
411. みおなさば しおやととのう おのずから わにやまつらう すめらかしこみ
みおな    さば
しおやとと  のう
おのずか    
わにやまつらう
すめらかしこみ
「さばのうら」