折句三昧

土地を讃め 神を讃め よすがしるべの 折句うた

2017-03-14から1日間の記事一覧

大鯉泳ぐ童話祭

大分県 玖珠町 童話祭 言祝く ちのゆかり祭りし春暮すえずえの苦なきを願いみやるととの子 050. ちのゆかり まつりししゅんぼ すえずえの くなきをねがい みやるととのこ 血/地の縁祭りし春暮末々の苦なきを願い見遣る魚の子 ち のゆか り ま つれるしゅん …

吊り掛けうなる黒筑の路

筑豊電鉄 言祝く ちんちんごう雲を追いつつ歩をつめて謡は妙音つりかけ詣で 049. ちんちんごう くもをおいつつ ほをつめて うたはみょうおん つりかけもうで ちんちんごう雲を追いつつ歩を詰めて謡は妙音吊り掛け詣で ち んちんごう く もをおいつ つ ほ を…

人の築きし筑豊富士

飯塚 旧住友忠隈炭鉱ボタ山 筑豊富士に祖を偲び言祝く 煤まとい母らがふるいわけばいづボタをつむ丘富士とそびゆる 048. すすまとい ははらがふるい わけばいづ ぼたをつむおか ふじとそびゆる 煤纏い母らが振るい分けば出づボタを積む丘富士と聳ゆる すすま…

祖つ兄は高塔山の中腹に祀らるる

若松 軍艦防波堤 涼月、冬月、柳の三艦にかしこみ慰む 津は響すさぶも越さず艦が垣逝きつ沈みつ八千代をつなぎ 047. つはひびき すさぶもこさず ふねがかき ゆきつしずみつ やちよをつなぎ 津は響荒ぶも越さず艦が垣逝きつ沈みつ八千代を繋ぎ つ はひび き …

夏休みのあのあかつきはうつつか夢か

筑豊本線 遠賀川橋梁 あかつき3号 少年期のおぼろな記憶をいぶかしむ なおくらき川辺かげのぶまつとりはあかつきかけてわたるをみたか 046. なおくらき かわべかげのぶ まつとりは あかつきかけて わたるをみたか 尚暗き川辺影伸ぶ待つ鳥はあかつき駆けて渡…

2016年 ブログ開設時ドキュメントによせて

千歳折句を称して 「千歳折句」業平より千年のちの折句なれば 宣たてし材を編みこみ置きなやみ律をととのえくくる歌なり 「折句三昧」詠むは折句のみ 御名折る律句ばかりをくくりおく慚無きことの毎度なるとて 「奉公歌」土地の神さまへのささげもの ほこり…

北の都に広軌を延ばし

2016年3月26日 新青森-新函館北斗 開業 言祝く 新進とあけし国北 大名立て 詣でたきは来 稜地が威神 043. しんしんと あけしこくほく おおなだて もうでたきはこ りょうちがいしん 新進と開けし/明けし国北 大名立て 詣でたきは来 稜地が威神 しん しん と …

犬が好き? 猫が好き?

詠題 猫派か犬派か 沓冠にこたえをひそむ 遺漏なき主に牙なす頑物も好けばわが真子来ませともに寝 042. いろうなき ぬしにきばなす がんぶつも すけばわがまこ きませともにね 遺漏なき主に牙なす頑物も好けば我が真子 来ませ共に寝 い ろうな き ぬ しにき…

日々は豊かに涙は深く

詠題 卒業 折り詠む 双眸に露あふるるも僥倖ぞよき日の多く得ればこそ染め 041. そうぼうに つゆあふるるも ぎょうこうぞ よきひのおおく うればこそしめ 双眸に露溢るるも僥倖ぞ 良き日の多く得ればこそ染め そ うぼうに つ ゆあふるるも ぎ ょうこうぞ よ …

時じくに甘き銘菓の上田かな

信州銘菓 みすゞ飴 言祝く みあかしの透きて灯るや瑞糖菓 甘味とりどり目にも麗し 040. みあかしの すきてともるや ずいとうか あまみとりどり めにもうるわし 御灯の透きて灯るや瑞糖菓 甘味とりどり目にも麗し み あかしの す きてともるや ず いとうか あ…

東京四景

四様に折れば四様の景色 第一景 とうきょうスカイツリー(旧業平橋)駅に業平を偲ぶ 時千歳うてば東夷もきなれしか詠み名とどめしうつりかぶれど 第二景 羽田空港を言祝く うみどりのよく飛びたつか旗手たてて打てば羽だつ渡界のつばさよ 第三景 東京タワー…

けやき並木の八幡太郎

府中 大国魂神社参道 大国主さまにかしこみ義家公を偲ぶ 鬨にぎし馬場参道 来てまみゆよき日よき地 祈うもののふ 035. ときにぎし うまばさんどう きてまみゆ よきひよきつち うけうもののふ 鬨賑し馬場参道 来て見ゆ 善き日善き地 祈う武士 と きにぎ し う…

江戸を引き継ぐ国つ都

江戸 東京 言祝く 徳川の移りこしより今日日までよくも栄ゆるうるわし国都よ 034. とくがわの うつりこしより きょうびまで よくもさかゆる うるわしこくとよ 徳川の移り来しより今日日までよくも栄ゆる麗し国都よ と くがわの う つりこしより き ょうびま…

大久保卿の謀りごと

東京 縁起 由緒を偲び、「東京」を著書に顕した佐藤信淵翁、江戸改称を建言した大久保利通卿を言祝く 時に文政謳いし思家の記する名を由と纏える美し都よ 033. ときにぶんせい うたいししかの きするなを よしとまとえる うましみやこよ 時に文政謳いし思家…

豊後の鯉はゆゆしく肥ゆ

久大本線 豊後森駅 玖珠町の童話祭を言祝く 右文左武ねがえば端午 空も土も言祝きてあり玖珠川の鯉 032. うぶんさぶ ねがえばたんご そらもつちも ことほきてあり くすがわのこい 右文左武願えば端午 空も土も言祝きて在り玖珠川の鯉 うぶんさ ぶ ねがえばた…

高井戸宿は遠かりき

内藤新宿 縁起 祖を偲び言祝く 道とおくわずらいおぼゆ甲州路 民のせいがん駅とひらけし 031. みちとおく わずらいおぼゆ こうしゅうじ たみのせいがん えきとひらけし 道遠く煩い覚ゆ甲州路 民の請願 駅と開けし みちとお く わずらいおぼ ゆ こうしゅう じ…

比売と磯良とふたつの珠

海の中道 奈多 神功皇后伝承 説話を言祝き、阿曇磯良神、潮盈珠、潮乾珠にかしこむ ちはやぶる神に玉借る奈多の浦みのりたまうや姥がいさおし 030. ちはやぶる かみにたまかる なたのうら みのりたまうや うばがいさおし 千早振る神に玉借る奈多の浦実り給う…

江戸城の鬼門を守る神やしろ

平成27年 神田明神遷座400年にことよせて 一乃宮 大己貴さま 二乃宮 少彦名さまを言祝く おさめ鉾おきて語らひなすきずな結び紐とく地を国となす 三乃宮 平将門さまを言祝く 国が獅子美鬣いさおな牙貌なり爪は捕り方鉤は狩り方 大己貴さまの説話を言祝く 陸…

みちのくにうらやましきことひとつあり

青森りんごジュース シャイニー 言祝く 甘酸いの澱をあわれともよおせば林檎汁菓の数すすりけり 025. あますいの おりをあわれと もよおせば りんごじゅうかの かずすすりけり 甘酸いの澱をあわれと催せば林檎汁菓の数啜りけり あ ますいの お りをあわれと …

猿女御の舞いて暇なき中つ国

天照大神 岩戸隠れ 神記を偲ぶ あかさずもままたるままを手あませば楽たる鼓笑隙をはしらす 024. あかさずも ままたるままを てあませば らくたるこしょう すきをはしらす 開かさずも儘たる儘を手余せば楽たる鼓笑隙を走らす あ かさずも ま またるままを て…

ふるさとは親の情けとおぼえけり

日本国 首都 東京 世の親と子を思う 時うれば憂き世ふりすて郷里へとよらせたまえと姥はねがえど 023. ときうれば うきよふりすて きょうりへと よらせたまえと うばはねがえど 時得れば憂き世振り捨て郷里へと寄らせ給えと姥は願えど と きうれば う きよふ…

お玉ヶ池に身を捧ぐ

総武線 秋葉原駅 岩本町 お玉ヶ池種痘所 往時を偲び後世を言祝く 姉が池 奇患克する白眉たち万禍ふみこす蘭学のすえ 022. あねがいけ きかんこくする はくびたち ばんかふみこす らんがくのすえ 姉が池 奇患克する白眉立ち万禍踏み越す蘭学の末 あ ねがいけ …

気好しの雛は血をつなぎ

山手線 鶯谷駅 根岸の古庵を偲ぶ 歌うたう人も召しあぐ肺やまい雛ほととぎす馴れぬあいだに 021. うたうたう ひともめしあぐ はいやまい ひなほととぎす なれぬあいだに 歌詠う人も召し上ぐ肺病 雛 杜鵑 / 不如帰 / 子規 馴れぬ間に うたうた う ひともめし…