折句三昧

土地を讃め 神を讃め よすがしるべの 折句うた

2017-03-22から1日間の記事一覧

あかつき3号は二度佐賀に停まる

寝台特急 あかつき3号 新大阪-佐世保 名に寄せて言祝く 深々と溺るる老母 穏しき瀬 さきがけぬ今朝 彼はまだ明けず 110. しんしんと おぼるるろうぼ おだしきせ さきがけぬけさ かはまだあけず 深々と溺るる老母 穏しき瀬 先駆けぬ今朝 彼はまだ明けず しん…

許された13時間の逢瀬

特急まつかぜ4号 博多-新大阪 名に寄せて言祝く 耳かすかすさぶる風砂たちてなお懸かる梢音はまじにゆかし 109. みみかすか すさぶるふうさ たちてなお かかるしょうおん はまじにゆかし 耳微か荒ぶる風砂断ちて尚懸かる梢音浜路にゆかし みみかす か すさ…

西辺の海は厳しく美しく

寝台特急 日本海 大阪-青森 名に寄せて言祝く 時化立つかあらぶ波かさ おおうしお 戻さばいわお凌とうちつく 108. しけだつか あらぶなみかさ おおうしお もどさばいわお りょうとうちつく 時化立つか荒ぶ波嵩大潮戻さば巌凌と打ち衝く しけだつ か あ らぶ…

中つ国の美し花の名いただきて

寝台特急 さくら 東京-長崎 名に寄せて言祝く 春の里 樹には瑞桜さかり咲き雅致もて憂き世なぎさせたまう 107. はるのさと きにはずいおう さかりさき がちもてうきよ なぎさせたまう 春の里 樹には瑞桜盛るり咲き雅致以て憂き世凪ぎさせたまう はるのさ と…

敷島の美し花の名いただきて

山陽・九州新幹線 さくら 新大阪-鹿児島中央 名に寄せて言祝く 春天下 温気にすごし溺るまま咲くや人中駆く花の王 106. しゅんてんか おんきにすごし おぼるまま さくやじんちゅう かくはなのおう 春天下 温気に過ごし溺るまま咲くや人中駆く花の王 し ゅん…

駅弁売りは歩廊に謡う

鹿児島本線 折尾駅 言祝く おりてしな喨々謡う音声の腹にひびけばかしわめしひとつ 105. おりてしな りょうりょううたう おんじょうの はらにひびけば かしわめしひとつ 降りてしな喨々謡う音声の腹に響けばかしわめし一つ お りてしな り ょうりょううたう …

命数を悟りてひらく花もあり

愛媛県 松山市 子規のふるさと 偲びつつ戯れる まさりたる綴りのわざは病みてなおまさにおかしき畳机にのぼる 104. まさりたる つづりのわざは やみてなお まさにおかしき じょうきにのぼる 勝りたる綴りの技は病みて尚正におかしき畳机に上る ま さりたる …

雪国に繊維業は栄えて

新潟県 十日町市 繊維業の興亡を思う 時つ風興きて栄華をかすりたるマジョリカお召もちぢみしまえり 103. ときつかぜ おきてえいがを かすりたる まじょりかおめしも ちぢみしまえり 時つ風興きて栄華を掠りたるマジョリカお召も縮み仕舞えり と きつかぜ お…

首都圏随一の鉄道町

東北本線 大宮駅 鉄道博物館 言祝く 屋に坐す雄々しき火車の御姿にやまずつなげるわだちしのぶれ 102. おくにます おおしきかしゃの みすがたに やまずつなげる わだちしのぶれ 屋に坐す雄々しき火車の御姿に止まず繋げる轍偲ぶれ お くにます お おしきかし…

鉄道防雪林の嚆矢はここにたつ

旧東北本線 旧南部縦貫鉄道 野辺地駅 往時を偲ぶ 防雪の端たる駅ののぼりおり経て見む南部縦貫レールバス 101. ぼうせつの たんたるえきの のぼりおり へてみむなんぶ じゅうかんれーるばす 防雪の端たる駅の上り下り経て見む南部縦貫レールバス ぼうせつの …