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折句三昧

土地を讃め 神を讃め よすがしるべの 折句うた

駅弁売りは歩廊に謡う

鹿児島本線 折尾駅 言祝く おりてしな喨々謡う音声の腹にひびけばかしわめしひとつ 105. おりてしな りょうりょううたう おんじょうの はらにひびけば かしわめしひとつ 降りてしな喨々謡う音声の腹に響けばかしわめし一つ お りてしな り ょうりょううたう …

製鉄の駅にジュラ紀の落し物

鹿児島本線 八幡駅 旧駅舎の自然史博物館を偲ぶ やわらかき肌を噛み裂く太古竜アロサウルスは宿を替えたり 053. やわらかき はだをかみさく たいこりゅう あろさうるすは やどをかえたり 柔らかき肌を噛み裂く太古竜アロサウルスは宿を替えたり や わらかき …

歳松の二張りばかりのこりけり

曲里の松並木 長崎街道 黒崎宿 往古の松にかしこみ、あたらしき並木に言祝く 洞海を路の背に負えば先にまつ樹々は曲里の並木なりけり 052. くきのうみを ろのせにおえば さきにまつ きぎはまがりの なみきなりけり 洞海を路の背に負えば先に待つ樹々は曲里の…

祖つ兄は高塔山の中腹に祀らるる

若松 軍艦防波堤 涼月、冬月、柳の三艦にかしこみ慰む 津は響すさぶも越さず艦が垣逝きつ沈みつ八千代をつなぎ 047. つはひびき すさぶもこさず ふねがかき ゆきつしずみつ やちよをつなぎ 津は響荒ぶも越さず艦が垣逝きつ沈みつ八千代を繋ぎ つ はひび き …

赤電車 去り足ばかりはやかりき

西鉄北九州線 砂津 - 黒崎駅前 1992年10月24日 廃止 終の日を思う 過ぎしともなおなつかしき終の朝 埋けし轍路鈍とひかめく 019. すぎしとも なおなつかしき ついのあさ いけしわだちろ にびとひかめく 過ぎしとも尚懐かしき終の朝 埋けし轍路鈍とひかめく …

かっぱ地蔵は封じの地蔵

戸畑 若戸渡船 若松 高塔山 かっぱ地蔵 言祝く 渡らせよ河童の地蔵まつりしと伝えに聞けばゆかしかの方 015. わたらせよ かっぱのじぞう まつりしと つたえにきけば ゆかしかのかた 渡らせよ河童の地蔵祀りしと伝えに聞けばゆかし彼の方 わ たらせよ か っぱ…

1901年11月18日 官営八幡製鉄所開業

八幡 東田 八幡製鉄所 起業祭 言祝く 子月の日 物見衆生が山をなしはゆる引き札たれ起業祭 014. ねづきのひ ものみしゅじょうが やまをなし はゆるひきふだ たれきぎょうさい 子月の日 物見衆生が山を為し映ゆる引き札たれ起業祭 ねづきの ひ ものみしゅじょ…

榊内侍は平家の姫なれ

永犬丸 榊姫神社 言祝く 隠らるる姫がこいざまおみなこのこしけのやまいすくわせたまえ 013. かくらるる ひめがこいざま おみなこの こしけのやまい すくわせたまえ 隠らるる姫が請いざま女子の帯下の病救わせたまえ かくらる る ひめがこいざ ま おみなこ …

産炭地に紫山あり

中間 香月 椋枝 大辻炭鉱ボタ山 遺跡に祖を偲ぶ 嵩立つは土にあらずと聞きし山 草に埋もるか父祖がいさお名 011. かさだつは つちにあらずと ききしやま くさにうもるか ふそがいさおな 嵩立つは土にあらずと聞きし山 草に埋もるか父祖が功名 か さだつは つ…

牛頭天はわれのことかと須賀の神

小倉 八坂神社 祇園祭 言祝く 夏まてば八坂祇園の鉦太鼓 打てば猛しく灼けよむなばら 010. なつまてば やさかぎおんの かねたいこ うてばたけしく やけよむなばら 夏待てば八坂祇園の鉦太鼓 打てば猛しく灼けよ胸腹 なつまてば やさかぎおんの かねたい こ …

胃腑 空なればサニー喰うなり

黒崎 シロヤベーカリー サニーパン 言祝く くうなれば路にかぐわしきサニーなる貴偉のたまにて腹をぞみたさん 009. くうなれば ろにかぐわしき さにいなる きいのたまにて はらをぞみたさん 空 / 喰う なれば路に芳しきサニーなる貴偉の玉にて腹をぞ満たさん…

街ゆけば旧紀に逆まわし

門司港 言祝く もどりえぬ時世なれどもこのまちのうしろさまへの旅そおかしき 008. もどりえぬ じせいなれども このまちの うしろさまへの たびそおかしき 戻り得ぬ時世なれどもこの街の後ろ態への旅そおかしき も どりえぬ じ せいなれども こ のまちの う …

くぐってまたいで並びかえ

筑豊本線 折尾-中間 四線区間をなつかしむ 海をさす四線のそろえ同じくも離会かさねておましましけり 007. うみをさす しせんのそろえ おなじくも りかいかさねて おましましけり 海を差す四線の揃え同じくも離会重ねて御座しましけり うみをさす しせんの…

わたつみの裾も煤めく炭の濃さ

筑豊本線 若松駅 往時を偲ぶ わたつみは火車ゆきかいて真黒なる塚をそなえし日をおぼゆるか 004. わたつみは かしゃゆきかいて まくろなる つかをそなえし ひをおぼゆるか 海神は火車行き交いて真黒なる塚を供えし日を覚ゆるか わ たつみは か しゃゆきかい…