折句三昧

土地を讃め 神を讃め よすがしるべの 折句うた

山手線

代々木駅 業界に盛衰あれど町の名はかわらず

山手線 代々木駅 学生の街 予備校の街 言祝く 学功をよく修めてや世に出むと暁闇に起つ夢の八衢 253. がくこうを よくおさめてや よにでむと ぎょうあんにたつ ゆめのやちまた 学功を能く修めてや世に出むと暁闇に起つ夢の八衢 がくこうを よ くおさめてや …

五反田駅 ねむの木の庭 夢におとなえ ねむ花児

山手線 五反田駅 ねむの木の庭 言祝く 夏来なば暖紅の花や畳なわれ 郷家に遠き眠の庭にも 252. なつきなば だんくのはなや たたなわれ ごうかにとおき ねむのにわにも 夏来なば暖紅の花や畳なわれ 郷家に遠き眠の庭にも つきなば だん くのはなや た たなわ…

日暮里駅 太田道灌像 みのひとつ なくてみのるや うたごころ

山手線 日暮里駅 太田道灌像 言祝く にわか雨 ぽつとおぼゆる里下の縁 一枝の露そ道に灌ける 251. にわかあめ ぽつとおぼゆる りかのえに いっしのつゆそ みちにそそける 俄か雨 ぽつと覚ゆる里下の縁 一枝の露そ道に灌ける に わかあめ ぽつ とおぼゆる り …

山手線 田町-品川 港区三田 御田八幡神社 陸蒸気は海の上

田町-品川 御田八幡神社 往時を偲び言祝く 乳子あやし詣づる清げなたおやめが鳥たつみぎわ御田八幡宮 178. ちごあやし まづるきよげな たおやめが とりたつみぎわ みたはちまんぐう 乳子あやし詣づる清げな手弱女が鳥発つ汀 御田八幡宮 ち ごあや し ま づ…

詠題 電車 2015年 山手線 E235系 デビュー

詠題 電車 205系から30年 E231系から13年 やがてくる真新しきにのぼせたる鉄道少年線細くあり 128. やがてくる まあたらしきに のぼせたる てつどうしょうねん せんほそくあり やがて来る真新しきに逆上せたる鉄道少年線細く在り や がてくる ま あたらしき…

JR東日本 山手線 皇宮くくる銀環路

JR東日本 山手線 言祝く 春告ぐや 御所な築山うぐいすのうたを偲びて四方をば馳せん 093. はるつぐや ごしょなつきやま うぐいすの うたをしのびて よもをばはせん 春告ぐや御所な築山 鶯の唄を偲びて四方をば馳せん はるつぐ や ごしょなつきや ま うぐいす…

山手線 品川駅 測量基点 高輪大木戸 山手線一周の始点は終点

山手線 品川駅 高輪大木戸 伊能忠敬翁を偲ぶ 四分儀を嘗めておさめし学の花 わたつかみらが秘せし島ぎわ 092. しぶんぎを なめておさめし がくのはな わたつかみらが ひせししまぎわ 四分儀を嘗めて修めし学の花 海つ神が秘せし島際 し ぶんぎを な めておさ…

山手線の旅 品川-田町

山手線の旅 品川-田町 旅のはじめを言祝く 宿々となおりて詠まむ賀しのうた わたすしきしま大木戸の道 091. しゅくしゅくと なおりてよまむ がしのうた わたすしきしま おおきどのみち 宿々/粛々と直りて/名折りて 詠まむ賀詞/しの歌渡す敷島大木戸の道 し …

山手線 品川駅 御殿山 わらべごの笑みあふるるや

山手線 品川駅 御殿山 慰め言祝く 國のため身を棄ててなおさかる庭 あどなき花が咲いてあるらし 090. くにのため みをすててなお さかるにわ あどなきはなが わらいてあるらし 國の為身を棄てて尚盛る庭あどなき花が咲いてあるらし くにのため みをすててな…

品川駅 高輪神社 山手線 名折りの旅のはじまり

山手線 品川駅 高輪神社 往時を偲び言祝く 汐を背になおらせたまえと願かけて若子が頼みや高輪鎮守 089. しおをせに なおらせたまえと がんかけて わこがたのみや たかなわちんじゅ 汐を背に 治らせ/名折らせ 給えと願掛けて若子が頼みや高輪鎮守 し おをせ…

山手線 大塚駅 八犬伝 あさけのも出番まだかと化粧づく

山手線 大塚駅 言祝く 落ち遠き翁語りは続けども禍厄の祓いは此にたちそめき 088. おちとおき おきながたりは つづけども かやくのはらいは こにたちそめき 落ち遠き翁語りは続けども禍厄の祓いは此に起ち初めき お ちとおき お きながたりは つ づけども か…

山手線 田町駅 芝浜 博徒「隼の七」 高座では三木助を名乗る

山手線 田町駅 芝浜 言祝く 七の字が晩節かざる匠技 まざとえがけば千代の芝浜 087. しちのじが ばんせつかざる たくみわざ まざとえがけば ちよのしばはま 七の字が晩節飾る匠技まざと描けば千代の芝浜 し ちのじが ば んせつかざる た くみわざ ま ざとえ…

山手線 浜松町駅 旧芝離宮恩賜庭園 大君の行幸を偲べど

山手線 浜松町駅 旧芝離宮恩賜庭園 偲び寂しむ 離れ宮 ままにのぼりし築山の千代を籠むれど海そ見えざる 086. はなれみや ままにのぼりし つきやまの ちよをこむれど うみそみえざる 離れ宮ままに上りし築山の千代を籠むれど海そ見えざる は なれみや まま …

山手線 新橋駅 C11 292号機 姫路育ちの姫を祀る

山手線 新橋駅 C11 292号機 慰む ともがらは故郷に眠りし暮れの寒 汽笛ひびけば哀ときこえし 085. ともがらは くににねむりし くれのかん きてきひびけば あいときこえし 輩は故郷に眠りし暮れの寒 汽笛響けば哀と聞こえし ともがらは くににねむり し くれ…

山手線 有楽町駅 1957年 そごう開店 地を讃めあげし流行歌

山手線 有楽町駅 1957年 そごう開店 往時をしのぶ ゆかばやとうきたつ子らはラジオまねくちずさみつつ夜さり深む 084. ゆかばやと うきたつこらは らじおまね くちずさみつつ ようさりふかむ 行かばやと浮き立つ子らはラジオ真似口ずさみつつ夜さり深む ゆ …

山手線 東京駅 日比谷入江の陸歩き

山手線 東京駅 日比谷入江を偲ぶ 遠つ波うちなる潮の聞かましによすがたどらば内堀見まく 083. とおつなみ うちなるしおの きかましに よすがたどらば うちぼりみまく 遠つ波内/打ち鳴る/生る潮の聞かましに寄す処辿らば内堀見まく と おつなみ う ちなるし…

山手線 神田駅 神田明神 平将門首塚 江戸総鎮守と高楼谷の首塚

山手線 神田駅 神田明神 平将門首塚 かしこみ言祝く 丑寅に鎮ます神のまもりふだ伏せてそまいらん公の首塚 081. うしとらに しずますかみの まもりふだ ふせてそまいらん きみのくびづか 丑寅に鎮坐す神の護り札伏せてそ参らん公の首塚 うしとらに しずます…

山手線 秋葉原駅 闇市の真空管に文化は響く

山手線 秋葉原駅 言祝く 此は欧亜ひろく名高き文化の葉 千々にしげれば栄す街がら 080. こはおうあ ひろくなだかき ぶんかのは ちぢにしげれば さかすまちがら フル漢字 こはおう あ ひろくなだか き ぶんかの は ちぢにしげれ ば さかすまちが ら 「あきは…

山手線 御徒町駅 アメ横 妙宣山徳大寺

山手線 御徒町駅 言祝く 地に高き摩利支天山ちかよらば鐘も鳴らまし屋な上ゆり 079. ちにたかき まりしてんさん ちかよらば かねもならまし おくなうえゆり 地に高き摩利支天山近寄らば鐘も鳴らまし屋な上ゆり ち にたかき ま りしてんさん ち かよらば か …

山手線 上野駅 夜行列車は絶えはてて

山手線 上野駅 往時を偲ぶ うつろいし栄華は耳にのこりけり なまりなつかし北の玄関口 076. うつろいし えいがはみみに のこりけり なまりなつかし きたのげんかんぐち 移ろえど栄華は耳に残りけり訛り懐かし北の玄関口 う つろいし え いがはみみに の こり…

山手線 西日暮里駅 日暮里 富士見坂 移ろわざれど遠ざかる

山手線 西日暮里駅 富士見坂 寂しむ 名のえにしビルの彼方に思いつつ山見のさんぽ今やならざり 074. なのえにし びるのかなたに おもいつつ やまみのさんぽ いまやならざり フル漢字 なのえ にし びるのかなた に おもいつ つ やまみのさん ぽ いまやならざ …

山手線 田端駅 龍を呑む河童の淵やぼんやりと

山手線 田端駅 田端文士村 往時を偲ぶ 文士うたかたひしめけば言あまた生まれては散る 星に芥に 073. ぶんしうた かたひしめけば ことあまた うまれてはちる ほしにあくたに 文士泡沫犇めけば言数多生まれては散る星に芥に ぶんしう た かたひしめけ ば こと…

山手線 駒込駅 六義園 柳沢吉保は古今集を庭巧む

山手線 駒込駅 六義園 由緒を偲び言祝く 古今集まねび矛ふる御用人 めづるつつじのよしやすなわち 072. こきんしゅう まねびほこふる ごようにん めづるつつじの よしやすなわち 古今集学び矛振る御用人愛づる躑躅の由や即ち こ きんしゅう ま ねびほこふる …

山手線 池袋駅 立教大学 旧江戸川乱歩邸 四十六回目の終棲家

山手線 池袋駅 立教大学 旧江戸川乱歩邸 言祝く 露悪なる蔵をひらきし文傑のけれん看取りて家は蔵めり 069. ろあくなる くらをひらきし ぶんけつの けれんみとりて いえはきすめり フル漢字 ろ あくなる く らをひらきし ぶ んけつの け れんみとりて い え…

山手線 新大久保駅 2001年1月26日 「ただいま」にまさる祝辞のあるべきか

山手線 新大久保駅 悼み祷る 信愛に生いゆく栄えのおもさにも悔いはたちけむ母堂見ざれば 066. しんあいに おいゆくはえの おもさにも くいはたちけむ ぼどうみざれば 信愛に生い行く/逝く栄えの重さにも悔いは立ちけむ母堂見ざれば しん あいに お いゆくは…

山手線 代々木駅 かつて予備校の代名詞

山手線 代々木駅 後生を言祝く 夜さりゆり夜ごもりかけて行じたるまめの報いは春にそ訪うべき 064. よさりゆり よごもりかけて ぎょうじたる まめのむくいは はるにそとうべき 夜さりゆり夜籠もりかけて行じたる実の報いは春にそ訪うべき よ さりゆり よ ご…

山手線 原宿駅 初詣賑わう明治神宮

山手線 原宿駅 明治神宮 かしこみ言祝く つごもりは暮れて夜すがらにぎし辻 おのづむれゆく歳のみあれ処 063. つごもりは くれてよすがら にぎしつじ おのづむれゆく としのみあれが 晦日は暮れて夜すがら賑し辻自づ群れ行く歳の御生れ処 つごもり は くれて…

山手線 渋谷駅 待ち人よらしむる秋田のハチ公

山手線 渋谷駅 偲び言祝く 偲ばれし人の名をよぶよもあるや 彼岸いりてし秋たつはちこう 062. しのばれし ひとのなをよぶ よもあるや ひがんいりてし あきたつはちこう 偲ばれし人の名を呼ぶ 夜/世 も在るや彼岸入りてし秋 立つ/田つ は近う/ハチ公 しのばれ…

山手線 恵比寿駅 麦酒は町の烏帽子親

山手線 恵比寿駅 街を言祝き蛭子さまに奉る 艶麦の美酒の烏帽子は統ばりおり笑みしいざなう宵こ昼こと 061. えんばくの びしゅのえぼしは すばりおり えみしいざなう よいこひること 艶麦の美酒の烏帽子は統ばり居り 笑みし誘う宵来昼来と え んばくの び し…

山手線 目黒駅 権之助坂 説話 坂を開きて死を賜る

山手線 目黒駅 権之助坂 中目黒村名主 菅沼権之助を偲び、坂を言祝く 誰のため苦役やわらぐ緩勾路 誰のひらくや名にしとどめな 060. たれのため くえきやわらぐ かんこうろ たれのひらくや なにしとどめな 誰の為苦役和らぐ緩勾路 誰の拓くや名にし留めな た…