折句三昧

土地を讃め 神を讃め よすがしるべの 折句うた

東京都

大な柱少な柱と睦びあれ

千代田区外神田 神田神社(神田明神) 大己貴命に奉る 上つ江戸は大吉なるや仁慈めす和らげの神まつりしあれば 413. かんつえどは だいきちなるや じんじめす やわらげのかみ まつりしあれば 上つ江戸は大吉なるや仁慈めす和らげの神祀りしあれば かん つえ…

馬に蹴らるるどちや絶えざる遠ちも此ちも

武蔵国総社 府中市 大國魂神社 大國魂大神に奉る ふくさなる地祇にまみゆる行き交いの馬見もたのしたまの宮なれ 385. ふくさなる ちぎにまみゆる ゆきかいの うまみもたのし たまのみやなれ ふくさなる地祇に見ゆる行き交いの馬見も楽し魂/多摩の宮なれ ふ …

業界に盛衰あれど町の名はかわらず

山手線 代々木駅 学生の街 予備校の街 偲び言祝く 学功をよく修めてや世に出むと暁闇に起つ夢の八衢 253. がくこうを よくおさめてや よにでむと ぎょうあんにたつ ゆめのやちまた 学功を能く修めてや世に出むと暁闇に起つ夢の八衢 がくこうを よ くおさめて…

色うせなば 夢におとなえ ねむ花児

山手線 五反田駅 ねむの木の庭 言祝く 夏来なば暖紅の花や畳なわれ郷家に遠き眠の庭にも 252. なつきなば だんくのはなや たたなわれ ごうかにとおき ねむのにわにも 夏来なば暖紅の花や畳なわれ郷家に遠き眠の庭にも つきなば だん くのはなや た たなわれ …

みのひとつ なくてみのりし うたごころ

山手線 日暮里駅 太田道灌像 言祝く にわか雨にぽつとおぼゆる里下の縁 一枝の露の歌道に灌ぐと 251. にわかあめに ぽつとおぼゆる りかのえに いっしのつゆの かどうにそそぐと 俄か雨にぽつと覚ゆる里下の縁 一枝の露の歌道に灌ぐと に わかあめに ぽつ と…

開明のころ陸蒸気の道は海の上

山手線 田町-品川 港区三田 御田八幡神社 往時を偲び言祝く 稚児あやし詣づる清げなたおやめが鳥たつみぎわ御田八幡宮 178. ちごあやし まづるきよげな たおやめが とりたつみぎわ みたはちまんぐう 稚児あやし詣づる清げな手弱女が鳥発つ汀 御田八幡宮 ち …

2015年 山手線 E235系 デビュー

詠題 電車 205系から30年 E231系から13年 やがてくる真新しきに乗らむとす鉄道少年線細くあり 128. やがてくる まあたらしきに のらむとす てつどうしょうねん せんほそくあり やがて来る真新しきに乗らむとす鉄道少年線細く在り や がてくる ま あたらしき…

国鉄栄光の超特急

特別急行 つばめ 東京-大阪 名に寄せて言祝く 小瀬を舞う尾われし鳥よ里が軒貸しつかわそう巣づけ妻児と 117. おぜをまう おわれしとりよ さとがのき かしつかわそう すづけつまごと 小瀬を舞う尾割れ/追われ し鳥よ里が軒貸し遣わそう巣付け妻児と お ぜを…

中つ国の美し花の名いただきて

寝台特急 さくら 東京-長崎 名に寄せて言祝く 春の里 樹には瑞桜さかり咲き雅致もて憂き世なぎさせたまう 107. はるのさと きにはずいおう さかりさき がちもてうきよ なぎさせたまう 春の里 樹には瑞桜盛るり咲き雅致以て憂き世凪ぎさせたまう はるのさ と…

皇宮くくる銀環路

JR東日本 山手線 言祝く 春告ぐや御所な築山うぐいすのうたを偲びて四方をそ馳せん 093. はるつぐや ごしょなつきやま うぐいすの うたをしのびて よもをそはせん 春告ぐや御所な築山 鶯の唄を偲びて四方をそ馳せん はるつぐ や ごしょなつきや ま うぐいす …

山手線一周 始点は終点

山手線 品川駅 測量基点 高輪大木戸 伊能忠敬翁を偲ぶ 四分儀を嘗めておさめし学の花わたつかみらが秘せし島ぎわ 092. しぶんぎを なめておさめし がくのはな わたつかみらが ひせししまぎわ 四分儀を嘗めて修めし学の花 海つ神が秘せし島際 し ぶんぎを な …

品川-田町 山手線の旅

山手線 品川-田町 旅のはじめを言祝く 宿々になおりて詠まん賀詞のうたわかれなんいま大木戸をたち 091. しゅくしゅくに なおりてよまん がしのうた わかれなんいま おおきどをたち 宿々/粛々 に 直りて/名折りて 詠まん賀詞の歌 別れなん今大木戸を発ち し…

花のごと笑みあふるるや御殿山

山手線 品川駅 御殿山 慰め言祝く 國がため花はゆる庭ささげしがなおさかす花 若子らさかりし 090. くにがため はなはゆるにわ ささげしが なおさかすはな わこらさかりし 國が為花映ゆる庭捧げしが尚咲かす花若子ら盛りし くにがため はなはゆるに わ ささ…

山手線 名折りの旅のはじまり

山手線 品川駅 高輪神社 往時を偲び言祝く 汐を背になおらせたまえと願かけて若子が頼みや高輪鎮守 089. しおをせに なおらせたまえと がんかけて わこがたのみや たかなわちんじゅ 汐を背に 治らせ/名折らせ 給えと願掛けて若子が頼みや高輪鎮守 し おをせ…

あさけのも化粧上手になりぬべし

山手線 大塚駅 八犬伝 言祝く 落ち遠き翁語りは続けども禍厄の祓いは此にたちそめき 088. おちとおき おきながたりは つづけども かやくのはらいは こにたちそめき 落ち遠き翁語りは続けども禍厄の祓いは此に起ち初めき お ちとおき お きながたりは つ づけ…

博徒「隼の七」 高座では三木助を名乗る

山手線 田町駅 芝浜 言祝く 七の字が晩節かざる匠技まざとえがけば千代の芝浜 087. しちのじが ばんせつかざる たくみわざ まざとえがけば ちよのしばはま 七の字が晩節飾る匠技まざと描けば千代の芝浜 し ちのじが ば んせつかざる た くみわざ ま ざとえが…

大君の行幸を偲べど

山手線 浜松町駅 旧芝離宮恩賜庭園 偲び寂しむ 離れ宮ままにのぼりし築山の眺を愛づれど海や見えざり 086. はなれみや ままにのぼりし つきやまの ちょうをめづれど うみやみえざり 離れ宮ままに上りし築山の眺を愛づれど海や見えざり は なれみや まま にの…

姫路育ちの姫を祀る

山手線 新橋駅 C11 292号機 慰む ともがらは故郷に眠りし暮れの晩 汽笛ひびけば哀ときこえし 085. ともがらは くににねむりし くれのばん きてきひびけば あいときこえし 輩は故郷に眠りし暮れの晩 汽笛響けば哀と聞こえし ともがらは くににねむり し くれ…

地を讃めあげし流行歌

山手線 有楽町駅 1957年 そごう開店 往時をしのぶ ゆかなむとうかれし子らがラジオまねくちずさむうた耀とたかしく 084. ゆかなむと うかれしこらが らじおまね くちずさむうた ようとたかしく 行かなむと浮かれし子らがラジオ真似 口ずさむ歌耀と高しく ゆ …

日比谷入江の陸歩き

山手線 東京駅 日比谷入江を偲ぶ 遠きには打ちし潮音も聞きてしか よすがたどれば内堀にさし 083. とおきには うちししおねも ききてしか よすがたどれば うちぼりにさし 遠きには打ちし潮音も聞きてしか 縁辿れば内堀に指し と おきには う ちししおねも き…

先つ祖の英知集むる古書の街

東京都千代田区 神田神保町 言祝く 通いなん占うは無駄知を立てよ 墨書玉稿 人智の遺産 082. かよいなん うらなうはむだ ちをたてよ ぼくしょぎょっこう じんちのいさん 通いなん占うは無駄知を立てよ 墨書玉稿 人智の遺産 か よいな ん う らなうはむ だ ち…

江戸総鎮守と高楼谷の首塚

山手線 神田駅 神田明神 平将門首塚 かしこみ言祝く 丑寅を護るやしろの祈願ふだ しのばせ参らん将門公の塚 081. うしとらを まもるやしろの きがんふだ しのばせまいらん まさかどこうのつか 丑寅を護る社の祈願札 忍ばせ参らん将門公の塚 うしとらを まも…

闇市の真空管に文化は響く

山手線 秋葉原駅 言祝く 此は欧亜広く名高き文化の葉 千々に繁れば栄す街柄 080. こはおうあ ひろくなだかき ぶんかのは ちぢにしげれば さかすまちがら フル漢字 こはおう あ ひろくなだか き ぶんかの は ちぢにしげれ ば さかすまちが ら 「あきはばら」

アメ横に宣るも妙なり摩利支天

山手線 御徒町駅 アメ横 妙宣山徳大寺 言祝く 地に高き摩利支天山ちかよらば鐘も鳴らまし屋な上ゆり 079. ちにたかき まりしてんさん ちかよらば かねもならまし おくなうえゆり 地に高き摩利支天山近寄らば鐘も鳴らまし屋な上ゆり ち にたかき ま りしてん…

こいねがうふるさとの面影

東北本線 上野駅 祖を偲ぶ 憂き日にも笑みを灯せと野辺の草もんぺにかおる母をぞ思う 078. うきひにも えみをともせと のべのくさ もんぺにかおる ははをぞおもう 憂き日にも笑みを灯せと野辺の草もんぺに薫る母をぞ思う う きひにも え みをともせと の べ…

金の卵も古稀を超え

東北本線 上野駅 兄姉を偲ぶ のぼり路は襟かたきまま憂きめけど 笑みをともさばのぞく歯も映ゆ 077. のぼりじは えりかたきまま うきめけど えみをともさば のぞくはもはゆ 上り路は襟固きまま憂きめけど笑みを灯さば覗く歯も映ゆ のぼりじは えりかたきまま…

夜行列車は絶えはてて

山手線 上野駅 往時を偲ぶ うつろえど栄華は千代と残れるや名乗りなつかし北の玄関口 076. うつろえど えいがはちよと のこれるや なのりなつかし きたのげんかんぐち 移ろえど栄華は千代と残れるや名乗り懐かし北の玄関口 う つろえど え いがはちよと の …

拒みしも諾うごとくに道灌山

西日暮里 明治28年 道灌山事件 遠つ兄らに戯る 灌公の山の往にしに道わかつ 清しや独歩惜しきはなけり 075. かんこうの やまのいにしに みちわかつ きよしやどっぽ おしきはなけり 潅公の山の往にしに道分かつ 清しや独歩惜しきは無けり かんこうの やまのい…

赴けば近むめり 望めば遠むめり

山手線 西日暮里駅 日暮里 富士見坂 寂しむ 名がえにし ビルの彼方に思いつつ山見のさんぽ今やならざり 074. ながえにし びるのかなたに おもいつつ やまみのさんぽ いまやならざり フル漢字 ながえ にし びるのかなた に おもいつ つ やまみのさん ぽ いま…

龍を呑む河童の淵やぼんやりと

山手線 田端駅 田端文士村 往時を偲ぶ 文士下駄 埋み上がれば清め沙汰 室を去りなんあくた掃くとて 073. ぶんしげた うずみあがれば きよめざた むろをさりなん あくたはくとて 文士下駄 埋み上がれば清め沙汰 室を去りなん芥掃くとて ぶんしげ た うずみあ…