折句三昧

土地ほめ 神ほめ よすがしるべの うたつづり

炭鉱 -ヤマ-

長崎市端島 端島神社 海鳴りや子らは隠れていくひさし

長崎県長崎市端島 端島神社 大山祇大神に奉る 八方の海しらぐる地にまなき音のたえては神もうせにけれやも 732. はちえのみ しらぐるつちに まなきねの たえてはかみも うせにけれやも 八方の海精ぐる地に間無き音の絶えては神も失せにけれやも は ちえのみ …

熊本県荒尾市 旧万田坑 みましも父なれ 戻したまえ妻に子に

熊本県荒尾市原万田 万田坑 山ノ神祭祀施設 大山祇神に奉る まさきくに男児かえせる効験をつめばくすむか山つかそ神 728. まさきくに だんじかえせる こうげんを つめばくすむか やまつかそがみ 真幸くに男児帰せる効験を積めばくすむか山つ父神 ま さきくに…

北九州市八幡西区 旧大辻炭鉱 山神宮 八百つヤマつ神 いまいづこ

福岡県北九州市八幡西区 香月地区 旧大辻炭鉱 山神宮(廃社) 大山祇大神に奉る うろあさり郡下にさかり尽期さりまつりし灯り宿り去にけり 502. うろあさり ぐんかにさかり じんごさり まつりしあかり やどりいにけり 洞漁り郡下に盛り尽期去り祭り/祀りし灯…

八幡西区 香月 旧大辻炭鉱 山神宮跡 人車にぎしき通りのさなか 不意に山めくあたりあり

八幡西区 香月 旧大辻炭鉱 山神宮跡 大山祇大神に奉る 棄て宮にくびきとかれし隠し神 つれさらばやときざはし見まくし 408. すてみやに くびきとかれし かくしがみ つれさらばやと きざはしみまくし 棄て宮に頸木解かれし隠し神 連れ去らばやと階 見まくし …

平成筑豊鉄道 伊田線 直方-田川伊田 国端の炭都をつなぐ複線路

平成筑豊鉄道 伊田線 直方-田川伊田 往時を偲ぶ のたのたりおがむ彦山川あおみ隊伍つらなし炭車は添うらし 374. のたのたり おがむひこさん がわあおみ たいごつらなし たんしゃはそうらし のたのたり拝む彦山川青み隊伍結びて炭車は添うらし の た のたり …

直方 新町 直方歳時館 三太立志伝の瑞兆は海軍払い下げ鉱にあり

直方 新町 直方歳時館(旧堀三太郎邸) 言祝く 地の子らの万福結びし瀟家こそ三太の放りける御徳なるらし 369. ちのこらの まんぷくむすびし しょうかこそ さんたのほりける ごとくなるらし 地の子らの万福結びし瀟家こそ三太の放りける御徳なるらし ち のこ…

直方 殿町 多賀町公園 貝島太助像 偉丈夫の緑青づきて星凍てつ

直方 殿町 多賀町公園 貝島太助像 偲び言祝く 魁なりと聞く貝島の祖はひづち郷のわらべを見守りつつわす 368. かいなりと きくかいじまの そはひづち さとのわらべを みもりつつわす 魁なりと聞く貝島の祖は漬ち/泥打ち郷の童を見守りつつ座す かいなり と …

直方 遠賀川 川筋気質 浮かぶは太助のつらがまえ

直方 遠賀川 川筋気質 先つ兄らを偲ぶ 川筋のたまのおは先駆けの鯉 遠賀に逆えてのぼり龍らし 360. かわすじの たまのおはさき がけのこい おかにさかえて のぼりたつらし 川筋の玉の緒は先駆けの鯉 遠賀に逆えて/栄えて登り立つ/昇り龍らし かわすじの た …

直方 石炭記念館 百とせ逆巻けば響くは怒号か豪笑か

直方 石炭記念館(旧筑豊石炭鉱業組合直方会議所) 炭鉱王らを偲ぶ 胸三寸 飲むや事成し顔にみる太助の魄のこもりあらぬかも 353. むねさんずん のむやことなし がおにみる たすけのはくの こもりあらぬかも 胸三寸 飲むや事成し顔に見る太助の魄の籠り在ら…

田川市 石炭記念公園 炭坑節 月読さまもけぶたかろ

田川市 石炭記念公園 炭坑節 言祝く やぐら裾 輪なす着付けの柄もつむ 炭坑節や月も見るらし 300. やぐらすそ わなすきつけの がらもつむ たんこうぶしや つきもみるらし 櫓裾 輪為す着付けの柄も集む 炭坑節や月も見るらし やぐらすそ わ なすきつけの が …

筑豊本線 飯塚駅 筑豊富士 棄て石の燻りの絶えて草化粧

筑豊本線 飯塚駅 筑豊富士(旧住友忠隈炭鉱ボタ山) 言祝く 汽車路の行き交いに見えいづる峰に父母ただ隈なく思ほゆ 292. きしゃみちの いきかいにみえ いづるねに かそいろはただ くまなくおもほゆ 汽車路の行き交いに見え出づる峰に父母只隈無く思ほゆ き…

筑豊本線 小竹駅 中つ国にのこされしアルコふたかまうちひとつ

筑豊本線 小竹駅 小竹町民グラウンド 保存機 アルコ23号 偲び慰む 黒衣づく炭鉱線は煙にとけひとつアルコのさびしおかれぬ 288. こくえづく たんこうせんは けむにとけ ひとつあるこの さびしおかれぬ 黒衣付く炭鉱線は煙に溶け一つアルコの寂びし/錆し置か…

筑豊本線 勝野駅 旧宮田線起点 貝島太助 立志のはじめ 大之浦炭鉱は宮田にあり

筑豊本線 勝野駅 旧宮田線起点駅 わずかに遺る遺構に偲ぶ 貝島の束石さして延ばしたる宮田の橋のひとつ晒りおり 287. かいじまの つかいしさして のばしたる みやだのはしの ひとつさりおり 貝島の束石指して延ばしたる宮田の橋の一つ晒り居り か いじまの …

筑豊本線 新入駅 旧直方気動車区 ディーゼルのねぐら 今は商業施設ならぶ

筑豊本線 新入駅 旧直方気動車区 往時を偲ぶ めぐらせしヤマの支線に縁を結う気動車あまた夜を憩いけり 285. めぐらせし やまのしせんに えにをゆう きどうしゃあまた よをいこいけり 巡らせしヤマの支線に縁を結う気動車数多夜を憩いけり めぐらせ し やま…

筑豊本線 鞍手駅 享年四十七 大正八年生まれの貨物支線

筑豊本線 鞍手駅 旧小牧信号場-筑前中山 貨物支線 往時を偲ぶ ヤマたちて汽車もかたわらゆくと聞く中山の日は遠ちに暮れ果て 282. やまたちて きしゃもかたわら ゆくときく なかやまのひは おちにくれはて ヤマ立ちて汽車も傍ら行くと聞く中山の日は遠ちに…

北九州市 若松港 真黒の山はわたつみさまのそなえもの

北九州市 若松港 往時を偲ぶ 九十九づく真黒のたまのかきつみに咲うごんぞよ粋だつ花よ 273. つくもづく まくろのたまの かきつみに わらうごんぞよ いきだつはなよ 九十九付く真黒の珠の掻き積みに咲うごんぞよ粋だつ花よ つ くもづく ま くろのたまの か …

筑豊本線 若松-原田 わだちのこすは筑前のみ 豊前は通わず

筑豊本線 若松-原田 言祝く 渡らへる貨車に祀るは真黒なるつやぶる生肌ほかゆる木骸 272. わたらへる かしゃにまつるは まくろなる つやぶるきはだ ほかゆるこむくろ 渡らへる貨車に祀るは真黒なる艶振る生肌祝かゆる木骸 わ たらへる か しゃにまつる は …

国鉄香月線 終点 香月駅 昭和四十三年 大辻炭鉱 閉山

国鉄香月線 終点 香月駅 偲ぶ 貨車群をつれて野面さし汽車はゆく 古き宿場のたづき無沙汰に 260. かしゃむらを つれてのぶさし きしゃはゆく ふるきしゅくばの たづきむさたに 貨車群を連れて野面差し汽車は行く 古き宿場の方便無沙汰に か しゃむらを つ れ…

国鉄香月線 新手駅 新手本坑 昭和二十九年 閉山

国鉄香月線 新手駅 偲ぶ あたらヤマの落莫知るや鉄軌にもわだち絶ゆれば錆しかりけり 258. あたらやまの らくばくしるや てっきにも わだちたゆれば さびしかりけり 可惜ヤマの落莫知るや鉄軌にも轍絶ゆれば錆しかりけり あ たらやまの ら くばくしるや て …

帝国鉄道庁九州線 中間-香月 明治四十一年七月一日開業

国鉄香月線 中間-香月 昭和六十年四月一日廃止 偲ぶ 長津野は化石の洲にましますか 西つ東つヤマの溢れき 256. ながつのは かせきのしまに ましますか にしつひがしつ やまのあふれき 長津野は化石の洲に坐しますか西つ東つヤマの溢れき な がつのは か せ…

筑豊電鉄 東中間電停 新手五坑(扇浦炭鉱) よすがを隠して住宅街

筑豊電鉄 東中間電停 偲ぶ 日がけりししばのさかえのなごりさえ家居にうずませ見せぬヤマはや 156. ひがけりし しばのさかえの なごりさえ かきょにうずませ みせぬやまはや 日がけりし暫の栄えの名残さえ家居に埋ませ見せぬヤマはや ひが けりし し ばのさ…

筑豊電鉄 筑豊中間電停 川ひらたひしめく堀川水運

筑豊電鉄 筑豊中間電停 往時を偲ぶ 地のそこに黒のたからをほり川の海路ゆわえしかましひらたし 155. ちのそこに くろのたからを ほりかわの うなじゆわえし かましひらたし 地の底に黒の宝を堀り川の海路結わえし囂しひらたし ち のそこに く ろのたからを …

飯塚 旧住友忠隈炭鉱ボタ山 人の築きし筑豊富士

飯塚 旧住友忠隈炭鉱ボタ山 筑豊富士に祖を偲び言祝く かきわけにいづるボタらはいかさまに円居なすらむ富士とつむらむ 048. かきわけに いづるぼたらは いかさまに まといなすらむ ふじとつむらむ 掻き分けに出づるボタらは如何様に円居なすらむ富士と積む…

直方 石炭記念館(旧筑豊石炭鉱業組合直方会議所)

直方 石炭記念館 往時を偲ぶ 閑をみた組合普請が今もなお煤しし栄華の匂いを伝う 016. ひまをみた くみあいぶしんが いまもなお すししえいがの においをつたう 閑を見た組合普請が今も尚煤しし栄華の匂いを伝う ひまをみ た くみあいぶしん が いまもな お …

中間 香月 椋枝 大辻炭鉱ボタ山 産炭地に紫山あり

中間 香月 椋枝 大辻炭鉱ボタ山 遺跡に祖を偲ぶ 嵩立つは土にあらずと聞きし山 草に埋もるか祖ついさお名 011. かさだつは つちにあらずと ききしやま くさにうもるか おやついさおな 嵩立つは土にあらずと聞きし山 草に埋もるか祖つ功名 か さだつは つ ち…

直方 中ノ島 坑夫の像 むかし駅前に男ありけり

直方 中ノ島 坑夫の像 往時を偲び 今を寂しむ 野に侘ぶる男いさまし頑とたつ 恃みにあらば街にそおかまし 006. のにわぶる おとこいさまし がんとたつ たのみにあらば まちにそおかまし 野に侘ぶる男勇まし頑と立つ恃みにあらば街にそ置かまし の にわぶる …

筑豊本線 若松駅 わたつみの裾も煤めく炭の濃さ

筑豊本線 若松駅 往時を偲ぶ わたつみは火車ゆきかいて真黒なる塚をそなえし日をおぼゆるか 004. わたつみは かしゃゆきかいて まくろなる つかをそなえし ひをおぼゆるか 海神は火車行き交いて真黒なる塚を供えし日を覚ゆるか わ たつみは か しゃゆきかい…