折句三昧

土地を讃め 神を讃め よすがしるべの 折句うた

福岡市

遠つ比売の彩をやどして杉ひとつ

香椎宮 綾杉 言祝く 直ぐな子の加護とこしえのしるべとそ色あざらけくたちぬ綾杉 390. すぐなこの かごとこしえの しるべとそ いろあざらけく たちぬあやすぎ 直ぐな子の加護常しえの標とそ色鮮らけく立ちぬ綾杉 すぐなこの か ごとこしえの し るべとそ い …

いさおし君とうつくし比売と 筑紫行幸に住吉の影

筑紫行宮 橿日宮 往古を偲ぶ 八重のなみ見延ぶる比売のいつく地はかしこきかたと八洲に潮染む 359. やえのなみ みのぶるひめの いつくちは かしこきかたと やしまにしおじむ または 八重のなみ見延ぶる比売の日繰る地はかしこきかたと八洲に潮染む 359-2. や…

遠つ后の香椎に住まうと養老七年

筑紫国 香椎廟 往古を偲ぶ 樫の実の一人落つれば便なきと夭后ぐしていを寝たまえり 388. かしのみの いちじんおつれば びんなきと ようごうぐして いをねたまえり 樫の実の一人落つれば便なきと夭后具して寝を寝たまえり かし のみの い ちじんおつれば び …

わたつみの髪結い初めし御島かも

筑前国 香椎宮 御島神社 息長帯比売を偲ぶ 浦は朱ぐれ頬そむる美し比売のかづらく髪はみづらにわかる 387. うらはあけ ぐれほおそむる いしひめの かづらくくしは みづらにわかる 浦は朱暮れ頬染むる美し比売の鬘く髪は美豆良に別かる う らはあけ ぐ れほお…

小碓の子 父祖に倣いて熊襲討たむと筑紫洲にたつ

筑前国 香椎宮 仲哀帝を悼む 住吉のかかる神慮としらずしていぶかる君ははかなくなられき 386. すみよしの かかるしんりょと しらずして いぶかるきみは はかなくなられき 住吉の懸かる神慮と知らずして訝る君は果無くなられき すみよしの か かるしんりょと…

甚兵衛 匣ひらき 南冥 素性さだむ

志賀島 漢委奴国王印 出土の地 偲び言祝く 貢せしおりのみやげか資珂島のくがねのしるします叶の浜 235. みつきせし おりのみやげか しかしまの くがねのしるし ますかなのはま 貢せし折の土産か資珂島の黄金の印坐す叶の浜 みつきせ し おりのみやげ か し…

餉にまぎれなき筑前国

福岡県 博多 中洲屋台 言祝く 冬にこそ食うべきもののおおくあれ風にあしむく川端のれん 180. ふゆにこそ くうべきものの おおくあれ かぜにあしむく かわばたのれん 冬にこそ食うべき物の多く有れ風に足向く川端暖簾 ふ ゆにこそ く うべきものの お おくあ…

筑紫の洲を縦横に

九州新幹線 つばめ 博多-鹿児島中央 名に寄せて言祝く 羽含むか狩りたる餌児 裁ち食わし黄嘴閉じぬ間 悠居なくたち 118. はくくむか かりたるえさご たちくわし おうしとじぬま ゆうきょなくたち 羽含むか狩りたる餌児裁ち食わし黄嘴閉じぬ間悠居なく発ち …

山陽路から西海路へ

特別急行 かもめ 博多-長崎 名に寄せて言祝く なみみぎわ潟におぼれし魚児は君が餌にしか消息無沙汰 116. なみみぎわ がたにおぼれし さかなごは きみがえにしか しょうそくむさた 波汀潟に溺れし魚児は君が餌にしか消息無沙汰 な みみぎわ が たにおぼれし…

赤いみどりも今はむかし

特別急行 みどり 博多-佐世保 名に寄せて言祝く 小雨草 踏みて追いなせ たけとんぼ かけるわらしの洟みずきりて 115. こさめぐさ ふみておいなせ たけとんぼ かけるわらしの はなみずきりて 小雨草 踏みて追いなせ 竹蜻蛉 駆ける童の洟水切りて こさめぐ さ…

海苔ひびひしめく遠浅の海

特別急行 有明 博多-熊本 名に寄せて言祝く 櫛の歯にまがう海苔ひび杜なすは土肥の磯の香はぐくめる潟 113. くしのはに まがうのりひび もりなすは とひのいそのか はぐくめるかた 櫛の歯に紛う海苔ひび杜なすは土肥の磯の香育める潟 く しのはに ま がうの…

あさけふる伊勢のすめら女神

特別急行 にちりん 博多-宮崎 名に寄せて言祝く 見よしかと八洲が天に座したるは君が島おか照らす姉かた 112. みよしかと やしまがあめに ざしたるは きみがしまおか てらすあねかた 見よしかと八洲が天に座したるは君が島陸照らす姉方 み よしかと や しま…

女神名を拝せし麗し星

寝台特急 金星 博多-名古屋 名に寄せて言祝く はだかみの神のうるわし湛うしな吾星があねご明け宵に見や 111. はだかみの かみのうるわし たたうしな あぼしがあねご あけよいにみや 裸身の神の麗し湛う品吾星が姉御明け宵に見や は だかみの か みのうるわ…

許された13時間の逢瀬

特急まつかぜ4号 博多-新大阪 名に寄せて言祝く 耳かすかすさぶる風砂たちてなお懸かる梢音はまじにゆかし 109. みみかすか すさぶるふうさ たちてなお かかるしょうおん はまじにゆかし 耳微か荒ぶる風砂断ちて尚懸かる梢音浜路にゆかし みみかす か すさ…

比売と磯良とふたつの珠

海の中道 奈多 神功皇后伝承 説話を言祝き、阿曇磯良神、潮盈珠、潮乾珠にかしこむ ちはやぶる神に玉借る奈多の浦みのりたまうや姥がいさおし 030. ちはやぶる かみにたまかる なたのうら みのりたまうや うばがいさおし 千早振る神に玉借る奈多の浦実り給う…