折句三昧

土地を讃め 神を讃め よすがしるべの 折句うた

若松区

貴ぶりに色さえてけむ空も海も

北九州市 洞海湾 くきのうみ 息長帯比売命に奉る 熊人の清らの海よ祈み拝むうつくし比売に水もすずろぶ 415. くまひとの きよらのうみよ のみおがむ うつくしひめに みずもすずろぶ 熊人の清らの海よ祈み拝む美し比売に水も漫ろぶ く まひとの き よらのうみ…

えにしもよしも如何でかは 末の身おしむ 祖つ心

北九州市 洞海湾 くきのうみ 熊鰐命に奉る 熊つ海のきのうをはるか見放くれば祖の水押しみ江にし葦みし 414. くまつみの きのうをはるか みさくれば おやのみおしみ えにしよしみし 熊つ海の昨日を遥か見放くれば祖の水押し見江にし葦見し /身愛しみ縁し誼し…

くきの海わたる神 戸畑若松 どちの事代主

北九州市 若戸大橋 言祝く 白妙の波頭のわかつ陸々におわすえびすも渡しあうらし 344. しろたえの はとうのわかつ おかおかに おわすえびすも わたしあうらし 白妙の波頭の分かつ陸々に御座す恵比須も渡し合うらし し ろたえの は と うのわかつ お か おか…

中ノ島も大橋も熊鰐御の澪もながめてけむ

北九州市 若松区 高塔山 展望台 言祝く 目や晴るる海処の景を時じくに懸くるやぐらよ立たなのぼらな 343. まやはるる うみがのけいを ときじくに かくるやぐらよ たたなのぼらな 目や晴るる海処の景を時じくに懸くる櫓よ立たな登らな まや はるる う みがの…

海面に踊るは熊鰐と戯れし波の末

洞海湾 くきのうみ 言祝く 熊鰐の去来を見てし曩古より澪の絶えざる胎母の海なれ 342. くまわにの きょらいをみてし のうこより みおのたえざる はらものうみなれ 熊鰐の去来を見てし曩古より澪の絶えざる胎母の海なれ く まわにの き ょらいをみてし のう …

后は嘆声 熊鰐は冷や汗

筑豊本線 二島駅 江川 魚鳥池 往古を偲ぶ 干る潮の祟れば熊鰐の神供なす まかなし鳥よ魚よつどわな 276. ふるしおの たたればわにの じんぐなす まかなしとりよ さかなよつどわな 干る潮の祟れば熊鰐の神供なす まかなし鳥よ魚よ集わな ふ るしおの た たれ…

舟券やぶれば千々に舞う 夢と日銭のなれのはて

筑豊本線 奥洞海駅 若松競艇場 言祝く 一艇のカウルも跳ぬる轟きよ くきのみなもにおびそ白起つ 275. いっていの かうるもはぬる どどめきよ くきのみなもに おびそしらだつ 一艇のカウルも跳ぬる轟きよ 洞の水面に帯そ白起つ い っていの かう るもはぬる …

おもてにはくきの海 かえりみてはさくら花

筑豊本線 藤ノ木駅 白山神社 赤島町西公園 言祝く 菊理とうのののひめごも地の花をふりみる丘か西つ赤島 274. きくりとう のののひめごも じのはなを ふりみるおかか にしつあかしま 菊理とうののの媛御も地の花を振り見る丘か西つ赤島 き くりとう の のの…

真黒の山 わたつみのそなえもの

北九州市 若松港 往時を偲ぶ 九十九づく真黒のたまをかきつめばわたのはらさし澪そしばたつ 273. つくもづく まくろのたまを かきつめば わたのはらさし みおそしばたつ 九十九付く真黒の珠を掻き集めば海原指し澪そ暫立つ つ くもづく ま くろのたまを か …

わだちのこすは筑前のみ 豊前は通わず

筑豊本線 若松-原田 言祝く 渡らゆる貨車に祀るは真黒なる艶ぶる生肌 祝かゆる木骸 272. わたらゆる かしゃにまつるは まくろなる つやぶるきはだ ほかゆるこむくろ 渡らゆる貨車に祀るは真黒なる艶振る生肌 祝かゆる木骸 わ たらゆる か しゃにまつる は …

生命あれば矜持いだきて滅びゆく

北九州市若松区 久岐の浜 19633号 褒む 朽ちゆけど 汽笛一声 野をかけしはがねの鈍は目見に零さず 196. くちゆけど きてきいっせい のをかけし はがねのにびは まみにこぼさず 朽ち往けど 汽笛一声 野を駆けし鋼の鈍は目見に零さず く ちゆけど き てきいっ…

SL9600型 19633号

北九州市若松区 久岐の浜 19633号 弔う 祀られし栄えの蒸機も野ざらしの季節めぐりて朽つればかなし 195. まつられし はえのじょうきも のざらしの きせつめぐりて くつればかなし 祀られし栄えの蒸機も野晒しの季節巡りて朽つれば哀し ま つりたる は えの…

祖つ兄は高塔山の中腹に祀らるる

若松 軍艦防波堤 涼月、冬月、柳の三艦にかしこみ慰む 津は響すさぶも越さず艦が垣逝きつ沈みつ八千代をつなぎ 047. つはひびき すさぶもこさず ふねがかき ゆきつしずみつ やちよをつなぎ 津は響荒ぶも越さず艦が垣逝きつ沈みつ八千代を繋ぎ つ はひび き …

かっぱ地蔵は封じの地蔵

戸畑 若戸渡船 若松 高塔山 かっぱ地蔵 言祝く 渡らせよ河童の地蔵まつりしと伝えに聞けばゆかしかの方 015. わたらせよ かっぱのじぞう まつりしと つたえにきけば ゆかしかのかた 渡らせよ河童の地蔵祀りしと伝えに聞けばゆかし彼の方 わ たらせよ か っぱ…

わたつみの裾も煤めく炭の濃さ

筑豊本線 若松駅 往時を偲ぶ わたつみは火車ゆきかいて真黒なる塚をそなえし日をおぼゆるか 004. わたつみは かしゃゆきかいて まくろなる つかをそなえし ひをおぼゆるか 海神は火車行き交いて真黒なる塚を供えし日を覚ゆるか わ たつみは か しゃゆきかい…