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折句三昧

土地を讃め 神を讃め よすがしるべの 折句うた

詠歌目録

110. 深々と溺るる老母 穏しき瀬 さきがけぬ今朝 彼はまだ明けず
寝台特急 あかつき3号 新大阪-佐世保 「しんおおおさか」「させぼ」
109. 耳かすかすさぶる風砂たちてなお懸かる梢音はまじにゆかし
特急まつかぜ4号 博多-新大阪 「はかた」「しんおおさか」
107. 春の里 樹には瑞桜さかり咲き雅致もて憂き世なぎさせたまう
寝台特急 さくら 東京-長崎 「ながさき」「とうきよう」
106. 春天下 温気にすごし溺るまま咲くや人中駆く花の王
山陽・九州新幹線 さくら 新大阪-鹿児島中央 「しんおおさか」「かごしまちゆうおう」
099. 結ばれし下唇もゆるむ見目朗ら 笑みもさきがけへんなおじさん
詠題 印象に残る新人 「しむらけん」
092. 四分儀を嘗めておさめし学の花わたつかみらが秘せし島ぎわ
山手線 品川駅 測量基点 高輪大木戸 「しながわ」「しながわ」
091. 宿々になおりて詠まん賀詞のうたわかれなんいま大木戸をたち
山手線 品川-田町 「しながわ」「たまち」
090. 國がため花はゆる庭ささげしがなおさかす花 若子らさかりし
山手線 品川駅 御殿山 「しながわ」
089. 汐を背になおらせたまえと願かけて若子が頼みや高輪鎮守
山手線 品川駅 高輪神社 「しながわ」
087. 七の字が晩節かざる匠技まざとえがけば千代の芝浜
山手線 田町駅 芝浜 「(しば)たまち」
085. ともがらは故郷に眠りし暮れの晩 汽笛ひびけば哀ときこえし
山手線 新橋駅 C11 292号機 「しんばし」
084. ゆかなむとうかれし子らがラジオまねくちずさむうた耀とたかしく
山手線 有楽町駅 1957年 そごう開店 「ゆうらくちよう」
082. 通いなん占うは無駄知を立てよ 墨書玉稿 人智の遺産
東京都千代田区 神田神保町 「かんだ じんぼうちよう」
075. 灌公の山の往にしに道わかつ 清しや独歩惜しきはなけり
西日暮里 明治28年 道灌山事件 「にしにつぽり」
074. 名がえにし ビルの彼方に思いつつ山見のさんぽ今やならざり
山手線 西日暮里駅 日暮里 富士見坂 「にしにつぽり」
070. 戍孝がおきてたつかは思はまじ月夜しとうて刈る畑田とも
文京区大塚(旧武蔵国豊島郡大塚) 「おおつか」
065. 熊手咲く人まぶく見ゆ宵の辻 奉納提灯おごりて明かし
新宿総鎮守 花園神社 「しんじゆく」
061. 艶麦の美酒が烏帽子をすなるまち 笑みしいざなう宵こ昼こと
恵比寿 えびすさま 蛭子さま 「えびす」
060. 人がため苦役やわらぐ緩勾路ひらきとどむる名主の功徳
山手線 目黒駅 権之助坂 説話 「めぐろ」
057. 武庸が加勢つかえし太刀しごと のばしつたうる晩は歳暮
江戸郊外戸塚村 高田馬場の決闘 「たかたのばば」「たかだのばば」
055. 逢瀬なす火はままならず恋の性 八百屋お七も身を焼かれたり
東京都史跡 鈴ヶ森刑場 「すずがもり」
051. そは遺聞 國が末期もあかしけり火きずとどむるコンクリの肌
豊後森機関庫 昭和二十年八月四日 「ぶんごもり」「きかんこ」
047. 津は響すさぶも越さず艦が垣逝きつ沈みつ八千代をつなぎ
若松 軍艦防波堤 「ずずつき」「ふゆつき」「やなぎ」
043. 新進とあけし国北 大名立て 詣でたきは来 稜地が威神
2016年3月26日 新青森新函館北斗 開業 「しんあおもり」「しんはこだてほくと」
040. みあかしの透きて灯るや瑞糖菓 甘味とりどり目にも麗し
信州銘菓 みすゞ飴 「みすずあめ」
035. 鬨にぎし馬場参道 来てまみゆよき日よき地 祈うもののふ
府中 大国魂神社参道 「とうきよう」「ふちゆうし」
026. おさめ鉾おきて語らひなすきずな結び紐とく地を国となす
平成27年 神田明神遷座400年 一乃宮 大己貴 二乃宮 少彦名 「おおなむち」「すくなひこ」
025. 甘酸いの澱をあわれともよおせば林檎汁菓の数すすりけり
青森りんごジュース シャイニー 「あおもり」
022. 姉が池 奇患克する白眉たち万禍ふみこす蘭学のすえ
総武線 秋葉原駅 岩本町 お玉ヶ池種痘所 「あきはばら」
019. 過ぎしともなおなつかしき終の朝 埋けし轍路鈍とひかめく
西鉄北九州線 砂津 - 黒崎駅前 1992年10月24日 廃止 「くろさき」「すなつ」
017. 参らせと衆生いざなう御粧雪 四海にはえよ日本の威峰
寝台特急 富士 東京-西鹿児島 「とうきよう」「にしかごしま」
016. 閑をみた組合普請が今もなお過ぎし栄華の匂いを伝う
直方 石炭記念館(旧筑豊石炭鉱業組合直方会議所) 「のおがた」
015. 渡らせよ河童の地蔵まつりしと伝えに聞けばゆかしかの方
戸畑 若戸渡船 若松 高塔山 かっぱ地蔵 「わかまつ」「とばた」
014. 子月の日 物見衆生が山をなしはゆる引き札たれ起業祭
八幡 東田 八幡製鉄所 起業祭 「やはた」「ひがしだ」
011. 嵩立つは土にあらずと聞きし山 草に埋もるか父祖がいさお名
中間 香月 椋枝 大辻炭鉱ボタ山 「かつき」「なかま」
009. くうなれば路にかぐわしきサニーなる貴偉のたまにて腹をぞみたさん
黒崎 シロヤベーカリー サニーパン 「くろさき」
006. 野に侘ぶる男いさまし頑とたつ 大恃なりせば街にそおかまし
直方 中ノ島 坑夫の像 「のおがた」
001. 潮はやき壇ノ浦が瀬 水天のおさなみたまも泡とほどけし
下関 壇ノ浦古戦場 「しものせき」